リフォームと建て替え、どちらか迷ったら
【リフォームのメリット】
・建築基準法の建ぺい率・容積率の規制が建築当時より厳しくなっていた場合、今よりも小さい家屋になることがあります。リフォームなら、広さはそのままで内部を一新できます。
・リフォームなら、予算の範囲内で、キッチンのみ、寝室のみなど段階的に施工が可能です。工期も短期間ですみ、引越しや仮住まいのわずらわしさ※もありません。
※ケースにより仮住まいが必要になる場合があります。
・思い出深い住まいが残せます。
【こんな場合は、建て替えを】
・地盤が悪く、家屋が傾いている場合。
・土台や柱がシロアリに侵食されている場合。
・地震に弱い束基礎(昭和40年代以前の建物に多い)の場合。
・全面改修で、リフォーム工事費が新築よりも高額になる場合。
(ただし、建て替えの場合は、工事費プラス解体費、2度の引越費用、仮住まい費がかかる点に注意)
【戸建てリフォームのできる部分とできない部分】
1 屋根・外壁の変更
屋根・外壁の変更は可能ですが、防火・準防火地域内の建物は耐火構造にしなければ
ならない場合があります。
又、建物が風致地区内に建っている場合は、色彩などの基準が定められているので、
確認が必要です。
2 エクステリアの変更
エクステリアの変更は可能ですが、建築協定区域内に建つ建物の場合は、その定められた基準に沿ったリフォームをしなければいけません。
3 玄関ドアの交換
防火・準防火地域内の建物で、延焼のおそれのある部分のドアは防火戸にしなければ
ならないので、注意が必要です。
4 窓の交換・新設
耐力壁の場合は、窓を大きくしたり、新しく窓を設けることは難しいですが、それ以外の壁であれば可能です。
ただし、防火・準防火地域内の建物の場合、延焼のおそれのある部分は、網入りガラスにする必要があります。
5 吹き抜け・トップライト
吹き抜けやトップライトは、屋根や建物の強度に支障がない範囲でつくる事ができます。建物の構造によっては、できない場合もあります。
6 増改築
定められた建ぺい率、容積率、高さ制限などをクリアすれば可能ですが、建築確認が
必要な場合があるので、注意が必要です。
7 屋根収納
屋根裏収納は、天井高1.4m以下で広さが2階の床面積の2分の1以下であればつくることができます。
8 水廻りのリフォーム
戸建て住宅の場合は、給排水管の移動も容易に行える為、比較的自由な水廻りの
リフォームが可能です。
どんな機器を選ぶかでかなり費用に差がでるので、デザインや機能をよく検討して
計画しましょう。
9 間取り変更・内装リフォーム
火気を使用する部屋の内装は、定められた不燃材を使用する必要があります。
又、内装材は、シックハウスに配慮した建材を選ばれることをおすすめします。
戸建てリフォームでの間取り変更は、構造に問題のない範囲で行うことが大切です。